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豪雨による土砂崩れから3年 大野市「仏御前の滝」遊歩道が復活 名峰「荒島岳」源流が眼前に【福井】
大野市の観光名所「仏御前の滝」は、2022年8月の大雨による土砂崩れ被害により、滝につながる遊歩道が閉鎖されていました。その復旧作業が終わり、21日は3年ぶりに通行が可能となりました。
宮川裕之記者:
「滝に向かう遊歩道です。3年前にこの辺りで大きな土砂崩れがあり、きょうまでは滝まで行くことができなくなっていました」
2022年8月4日、この周辺の国道158号沿いでは山から濁流があふれていました。奥越では「線状降水帯」の影響で激しい雨が降り続き、各地で土砂崩れが相次ぎました。仏御前の滝の周辺でも土砂崩れや倒木の被害に見舞われ、全長350メートルある遊歩道の一部も土砂に埋まるなどしました。
通行の再開に向けて大野市は2024年、県の補助も受け約800万円をかけて復旧工事を行いました。
そしてー
宮川裕之記者:
「滝には流木の被害がありましたが、水量・形に変化はなく、以前と変わらない豪快な流れです」
日本百名山の荒島岳から流れ出た水が、落差100メートル、3段に流れ落ちる雄大な滝を再び見ることができるようになりました。
21日は、市の職員ら7人が遊歩道にある安全柵170本ほどを1本ずつ起こし、ボルトで固定していきました。また、被害にあった区間の約20本は新調されました。柵起こしの作業は、例年ゴールデンウィークの前に行われますが、今年は雪が多くこの時期になったということです。
大野市の担当者は「3年ぶりにやっと開通でき(滝を)久しぶりに見てもらえてうれしい。季節によっても山の表情が大きく変わるので、景色と雄大な滝を楽しんでほしい」と話します。
「仏御前の滝」は、雪の影響で遊歩道が通行止めとなる11月頃まで楽しめます。
<仏御前の滝>
中部縦貫自動車道「勝原」インターを降り、国道158号を5分ほど走る。登り口からは徒歩で、整備された遊歩道を15分ほど。
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